ステルスライン

魚から警戒されない事を目的とした乳白色のコシの強いライン、それがステルスラインです。

【スペック】
フロロカーボン100%
3.5号(Φ0.32mm)
50m
乳白色

【ステルスラインの特長】
・魚から見えにくい
・逆光の時、他のカラーよりも視認性が高い
・フロロカーボンのラインの中でもコシがあるラインのためキャストしやすく飛距離が出る
・自重によるたるみが少ないため、テンカラの醍醐味である「誘い」の竿の動きが、リニアに毛鉤に伝わりやすい
・ドライフライでも、沈める毛鉤でもドラグが掛かりにくくナチュラルに流せる
・手持ちの竿の調子、キャストの熟練度により好きな長さにカット出来る
・3.6m竿換算で、13回以上使えるのでコスパに優れている

フライラインやテーパーラインを使うテンカラは、竿のしなりのパワーをラインを通じてハリス、その先の毛鉤までしっかり伝える動作が出来なくても飛距離が出ますので初心者には良いでしょう。
しかし、飛距離が出るだけで釣れるのでしょうか？テンカラは、毛鉤を自然に流す事と生命感を与える事の相反する動きの組合せで、魚を誘い出します。
太くて重いラインは「おつり」と言って自重で、ラインが垂れ不自然に毛鉤が手前に引き寄せられます。水に付けば抵抗が掛かり毛鉤が流れに持っていかれ「ドラグ」が掛かった状態になります。フライフィッシングや、本流テンカラのロングキャストの達人であれば、メンディングやカーブキャストをして上記を軽減し、更にはメリットに変えることも可能です。
しかし、日本の風土に合わせて生まれたテンカラは、そもそも短い竿で手返しよく、毛鉤を操作する釣りです。毛鉤交換を殆どしないで、この時期、この河川ならコレだと選んだ毛鉤で、本物の生きた虫のように生命感を与えて魚を騙すのがテンカラの醍醐味です。
生きている羽虫や昆虫は、川の流れに自然に流されます。いわゆるナチュラルドラフトです。自然に流されながら、ジタバタ逃げようと動いたり、水面羽化の動きをしたりします。
それらの動きを再現して魚を騙すためには、ラインを大きく動かすため、なるべくラインが弛んだり水面に付かない方が有利ですし、目立たない事が重要になります。最近流行りのドライフライテンカラでも、同様の事が言えます。
コシのある軽いラインをなるべく水に付けずにキャスト出来れば、毛鉤は水面に落ちた瞬間から自分のかなり近くに流れて来るまで長い時間自然に流すことも、動かして誘いをかける事も自由自在となります。
実は毛鉤が着水した瞬間が勝負だと言う事を知らない釣り人が多いです。おつりやドラグが掛かった違和感たっぷりの着水をするから、数秒でピックアップした方が良いと言う誤解が生まれるのです。
自然な着水と流し方が出来れば、流す時間が長い方が魚がアタックするチャンスは多くなります。

また、目立つカラーのラインは、自分が毛鉤を投げた場所を把握するのに有効ではありますが、ステップアップしたい方は、是非この見えにくいラインをお試しください。

※山間部に居住しているため、発送まで1週間前後掛かることをご了承ください。